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見つからない足跡

母の兄弟。
文武両道・学力優秀の
長男。

太平洋戦争開戦後1年。
白木の箱に入って。
久留米の実家に帰って来た。
海軍軍人。

箱の中には。
魂しか入っていなかった。


残された家族は。
1年に1回。
佐世保に行き。
慰霊碑なのか。
なんなのか。
その長男の。
刻まれた名前を見に行っていたらしい。

母は。
母は見に行けなかった。
19歳で半ば強引に大阪に出た為だ。
しばらくは簡単には帰れなかった。
そして。
その慰霊碑にある名前を。
兄であると思いたくなかったらしい。


私は。
伯父様が。
どうやって生きたのか。
何処で亡くなったのか。
知りたくて。
何回も聞いたが。
ハッキリと分からない。

小さい頃に。
田舎に遊びに行った時。
古びた写真を見せてもらった記憶があるが。
のんだくれの伯父さん(次男)が怖くて。
よく見れなかった。
よく聞けなかった。

次男さんも。
海軍軍人だった。

でも。
戦争は。
次男さんに。
深い悲しみを植え付けた。
酒を飲むと。
悲しい思いが溢れ。
怒るのだ。

そして。
「兄は優れた人だった」
その言葉以外。
兄の事は話さない。


10年。
20年と日は過ぎて。
30年が過ぎて。
母の兄弟達も。
次々とお亡くなりになってしまった。

久留米の実家も。
母曰く。
ことごとく昔のモノは忘れられ。
殆どは捨てられ。
僅かな写真の所在すらつかめない。


親戚は。
佐世保のセイルタワーに行けば聞けるかも。
(海上自衛隊・海軍記念館)
と教えてくれたが。
どうも望みが薄い。

そんな一海軍兵。
もしくは下士官の。
名前と住所を言っても。
データが簡単に出てくると思えない。

でも。
私は佐世保に行く。
今年は佐世保に決めた。

そして。
伯父様の名前を探そうと思う。

伯父様。
どの様な気持ちで海軍に入られたのですか。
そんなに若くして。
志願して。

どの様な船に乗っていたのですか。
軍艦ですか。
他の任務艦ですか。
船乗りである事は聞いているのです。

伯父様。
今、何処に。
貴方の名前が刻まれているのですか。
もしかしたら。
今年は見つけられないかもしれません。

伯父様。
お墓はちゃんと皆が守っています。
でも。
だから私は。
貴方が青春を捧げた。
あの佐世保で。
貴方の名前をどこかに感じて。
祈りを捧げたいのです。


見つからない。
大切な足跡。
母の自慢の兄の足跡。
信じたくなかった。
終わりまでの足跡。

貴方の足跡に思いを馳せて。





























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