スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3月13日 大阪大空襲の話 2 (過去記事)

3月13日 大阪大空襲の話 2 (過去記事)



僕のおとーさん(今も元気に生きてます)が小さい僕に話してくれた事の続き。

「あの日って何」

おとーさん:
「3月13日の夜中やった。それが大阪大空襲の日や。
空襲警報が鳴って「ホンマもんが来た。今回はあかん」って思った。
慌てた。
そら、慌ててた。
とにかく覚えている事は、防空壕や無くて、走って逃げる事を選んだんや。
なんでかな。逃げるんやって。
みんな外出るぞ!って、8人おるんや(人数不詳)。もう大慌てでね。
まあでもあの時にしたら偉いもんですよ。弟達もお母さん(僕のおばあちゃん)もおばあさんも。
布団持ち出してな、防火水槽に突っ込んで水浸しにした。
その時にね。
「ドガーーーン」ってとんでもない音が鳴った。
バッと線路見たら鉄の塊が路線の真ん中に落ちた後やった。
あれは焼夷弾の不発やと思う。(焼夷弾は親爆弾が空中で48の可燃性子爆弾に散弾して落下する)
もしかしたら、あれが爆発してたら、ワシは今ここにおらんかったかもしれん。

急がな死んでしまう!って思った次の瞬間やった。
「バーーン」て音が鳴って二軒隣の家に焼夷弾が落ちた。
一瞬で火の手が上がった。
みるみる燃え上がる。バーーと燃え盛る。
行くで!みんな走るで!って、水を含んで重くなった布団を頭に持ち上げて、みんなが一列に走った。
走ってたら、すぐに、見る見るうちに、布団が乾いて軽くなる。
辺りは全部火の海や。
どんくらい走ったやろうか。何回か防火水槽に布団を着けたんやろうか。
東へ東へ逃げた。
映画やテレビと違うからな。辺りの事はあんまり覚えてない。
必死に走った。
ホンマに不思議やな。あの中を走って逃げきったんやから。

布施にある親戚の家まで逃げた。(僕からしたらとんでもない距離。単純に地下鉄で8駅以上)

逃げてから、親戚の家に泊めてもらったけど、しばらくして、やっぱり家を見にいかなあかんから、九条へ戻った。


なんにも無かったよ。ナンにも。
家も家財道具も。箪笥も机も。商品も。
隣の家もあたり一面ナンにも。
地面と焼け焦げた跡だけや。


だからね、PIKOMASA。
けしからんよ。けしからんのやね。ワシにはアメリカが。
やった事は平等にやった事や。
アメリカは勝った。日本も馬鹿やった。
確かにこっぴどく負けた。
でもね。
九条に住んでたワシらにはな、アメリカはひどかったんや。

君がな。
君が日本のあかんかった事。よかった事。
アメリカのあかんかった事。よかった事。
しっかり平等に勉強するんや。平和の時代の青年になるんやから」

おとーさんは小さな僕に優しく語ってくれた。




【地獄になる町OSAKAの上で】

パスファインダーが投下を開始した。
投弾目標の地点に、大型焼夷弾が着弾する。
瞬時に周囲は燃え盛り、空を明るく染め始める。

群れが動き出す。
魔王の群れが震えだす。
一斉に。
整然と。
次々と魔王達の腹から、地獄の申し子たちが地上へ飛び出していく。
魔笛の音。
幾千の化身は、幾万の炎の化身に変身する。
地上に降り注ぐ。
「ザーーー」と言う地獄の雨の音。
鳴り止まない。

ノルデン照準器のグラスに、紅蓮の炎で燃え盛るOSAKAの町が映る。

何も考えてはいけない。
何も考えてはいけない。
投弾ラックが正常に起動しますように。
連動投下レバーを引く。

ああ、良かった。
正常だ。
正常だ。

何も考えてはいけない。

不発弾で無いように。
正常に爆発しますように。

何も考えてはいけない。
すぐ下の世界の事。
地獄の事。



大阪大空襲。
3月13日から14日にかけた3時間半にわたる爆撃で、4000人弱の死者と700名弱の不明者が出た。
この後、6月、7月、そして8月14日と無差別爆撃は続いた。
延べ10,000人以上とも13,000人以上とも言われる一般市民が死亡した。

6月2日の朝日新聞の記事。
6月1日に大阪で空襲があった記事において「火災は鎮火の見通し」の直ぐ後に、敵機撃墜の戦果が記載されている。
死傷者数や被害状況は、そのページには記載されていない・・・。

僕は、アメリカを非難する為にこんな日記をつけてるんや無い。
日本を非難するためにこんな日記をつけ始めたんや無い。
おとーさんが感じたリアルを残したい。そう思っただけ。

今、大阪市出身で大阪にずっと住んでいらっしゃるおとーさんの世代の方々は、この爆撃の中を生き残った方々が多くいらっしゃると思います。
僕は本当に思います。
生き残ってくださって、本当にありがとう御座います。
と。

心から僕のおとーさんと皆様に御礼申し上げます。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

PIKOMASA(もしくはピコ・PIKOです)

Author:PIKOMASA(もしくはピコ・PIKOです)

FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
twitter
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。